友人のインストライブに行った話

友人のN氏の(星新一ショートショートではない)ライブへ行ってきました。

 2015/06/13 追記:動画ができた、とのことなので追加です。
これ、友人のN氏のバンド。

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ライブハウスというところは本当に久しぶりで、入る前はなぜか少し緊張したくらい。
扉を開ける前からタバコと汗の匂いが充満してて、少し息苦しいと思いつつも「懐かしい」と思い、カウンターでドリンクチケットを受け取り飲み物を持って中へ。

 

 
ちなみにインストとは、音楽のみ、オフヴォーカルのことです。
インストと聞くと、インストア、お店の中でやるライブしか浮かんでこなかった私は、以前聞いたとき「バンドなのに、ボーカルがいない⁇音楽のみ⁇⁇⁇それは一体…⁈」と一瞬脳内がプチパニックになるくらい衝撃でした。
 
でもお店とかで良く音楽のみの曲流れてたりしますもんね。ただ、それをバンドでやるんや‼︎とかなり驚きました。
 
当時、歌詞のない音楽演奏といえばクラシック、しか浮かばなかった私には理解を超えたものであまり興味が湧かず、誘われつつもタイミングが合わないこともあり、ライブへ足を運ぶ機会はありませんでした。
 
 
で、今日初めて行ってみたんですけど、これが良かったんや〜‼︎
 
インスト、ええやん‼︎っていうか、友人のバンド、ええやん⁈
 
英語の先生の時にも思ったけどね、控えめ過ぎやろ、宣伝‼︎
何故⁈
何故もっとアピールしない⁈なんて思ったり。
 
ちなみにN氏のバンドのツイッター
 
 
そして今日、ライブが始まって、バスドラムの音が心臓に直撃した時、「あぁ、そうだ。私はこの場所がとても好きだったんだ」と思い出しました。フロアにいる人は皆、音楽が好きで、音楽やってます、って雰囲気出して、少しこじらせた感じで、でも心底楽しんでる。そういう人達に自分も混じって、ライブの最中は自分が何者でもなくなるこの場所が、とても好きだったな、と。
高校生のころはライブハウスで汗だくになって人の波に揉まれてひたすら何かを発散するのが楽しかった。タバコと汗の匂いにまみれて、心臓に響くバスドラムと耳につんざくギターの音、体に響くベースの音を全身で跳ね返してた。
 
叫ぶボーカルに叫び返して、それこそ舞台と観客が繋がるのが好きになったのはライブハウスでの経験があったかもしれない。
 
 
高校を卒業してからは、ライブハウスからは結構遠ざかっていて、今日本当に久々に行ったわけです。
 
ライブハウスに行きたかったわけじゃなくて、友人が演奏しているところを観たくて行ったんやけど、好きだったものを思い出すという思わぬ収穫をしてしまった。
 
インストは、本当に音楽のみを聴くから、なんというかやっぱりレベルが高いですね。ヴォーカルで聞かせられないからこそ、音そのものを聴く、本当に音楽を全身で跳ね返すのではなく、全身で受け取って楽しめるライブでした。
 
しかも暴れたりしないから、体に痣もできないし、ダイブしてくる人もいないから頭も打たないし、押し合いもないし酸欠にもなりません。身体中汗かいてTシャツビショビショになることもない。
 
ライブといえば、身体中に痣を作るのが醍醐味の場所という偏り過ぎた印象だったのですが、やっと、ちゃんと前が見えた気がしました。
 
うん、ケガするほど暴れる場所じゃない、音を楽しむ場所ですね!
 
人に揉まれるのが醍醐味と思っていたから、お客さんが少ないと自分もテンション下がったりしてました。でも今日はお客さん少なめのライブだったんだけど、そんなのひとつも気にならなかった。
 
 
そしてお店とかで流れてる音楽のみの演奏は、ちゃんと人が弾いてたんや!という当たり前のことに気づきました。
 
 
いや、インストええやん‼︎ほんま‼︎
 
聴いていて、思ったのですが、インストライブって、っていうかライブハウスってとても神話的なんですよね。
ちょっと何言ってるかわかんないかもしれませんが、説明するからまだ引かないでね。
 
音楽って昔から人間の中で親しまれてきたものですよね。で、昔っていわば、酔うために、というかある種トリップ状態になるためにいろいろな儀式が行われて、音楽もそこで使われてた訳です。そのトリップ状態っていうのは、言ってみれば訳が分からなくなる酩酊状態、麻薬と同じだったわけですね。
そういうものが、大昔はすごく身近にあって、自然に人々はそういうトリップ状態を体験できたわけです。自分が自分でなくなる状態を。
それってとても大事で、ずっと自分のままでいるととてもしんどいから、そこで自我から離れられた瞬間を持てるのは、ある意味自分を保つためにも必要なことなんですね。
 
でも現代はそういう儀式なんてのはなくて、音楽を聴くのもただの娯楽になってる感じありますよね。娯楽で全然いいんですけど、音楽そのものを聴いて、音楽そのものを全身で楽しむことができる場所ってやっぱり生演奏のライブハウスなんですよ。ある種、儀式を見てるというか。お客さんも、演奏者も、どこか自分でなく、音に身を委ねてる場所であり瞬間であるから、そういう意味でとても儀式的で神話的なんですよね。
 
もちろん、人間は音楽が好きだから純粋に楽しいのもあるんだけど。
 
ただ、今日行ってみて、こういう儀式的な場所って、人間の精神状態にはとても大事な場所だなぁと。インストライブというのは、そういう意味で特に儀式的でもあるし、すごく神秘的でもありました。ただ、楽しいだけでなく、そういう体験もできる、こういう純粋な体験ができる場所って現代はとても少ないんですよね。そういう意味でも、すごく良いなと思いました。
 
 
 
そして今日のライブは、贔屓目で見てるとは思うんですけど、友人のバンドが一番良かったです。インストライブ初めて行ったからってのもあるけど、とても聴きやすく安定していて、ずっと聴いていたいと思ったくらい。正直一番時間が過ぎるのが早かった。
 
キーボード、シンセサイザーが、左手にあるドラムに対して向かい合う形で配置されていて、お客さんの方を向いているのはベースの人だけ。その三つ巴な感じが上手い具合に均衡が取れていて、さらに雰囲気的にも(何せバンド内の関係性もキーボード、シンセサイザーVSドラムだから笑)全体が最初からひとつではないんですが、演奏が始まって互いの音が出会いながら融合してる感じがしました。互いの音をぶつけ合うような音楽はよくあるし、最初から融合してる音楽もよくあるけど、友人のところはそれぞれが音を発して自然に真ん中で融合するような感じに聞こえたので。
 
だからこちらとしては、向こうから発せられる音楽は一つとして届くから聞きやすく、音楽が一つだから演奏してる方一人一人に集中して見ても自分の意識に届いてくる音がバラけなかった。
 
まぁ、音楽詳しくない人間の贔屓目ですけどね。でも音楽詳しくない人間でも素敵だと思えるくらい良かったんや。
 
 
 
で、CDは?と思ったけど、まだ無いみたい。
早よ…早よ、早よ、作りなさい‼︎
 
だからなんか広報弱いよ‼︎
早よ、CD作って、それを私が掛けて「この音楽おしゃれだね、誰の?」って聞かれて「うん、友達のバンドでねー」って私にドヤ顔させて‼︎早よさせて‼︎
 
 
うん、CD作るの大変だとは分かってるんですけどね。思わず熱くなるよね。
 
曲は下記から聴けます。
終わったあと違う人の曲が突然始まるので注意。サウンドのみの曲の方です。
 
 
それにしても、今日一緒に聴きにいった友人が以前「泣きそうになるくらい良かったよ」と言っていて「またまたぁ〜」と思っていたのですが、正直若干グッときたよね。
終わった後、N氏は演奏に入り込めなかったと満足いってなかった様子ですが、私はとても良かったと思う。
そもそも、友人のN氏(何度もいうが星新一ショートショートではない)が、インストというこんなに素敵なジャンルを選んで、真剣にバンド活動に力を入れているのを見ると、なんだか友人としてはかなり誇らしくもあり、同時にとても嬉しいと思いました。
真剣にバンド活動していたのは、会う度に話を聞いたりしていたのでしっていたのですが、こんなに素敵なものだったのね。
他の友人が、何度も足を運ぶ理由が分かりました。
 
いや〜、何度もいって恐縮なんやけど本当に良かったんや〜‼︎
今度またライブあるみたいなので、たくさん誘って行こうと思いました。
 
皆さんもインストライブ、行ってみて下さい。というか友人のライブ行ってほしい。
あんまり直近でないのが残念。
やから、早よCD出しなさいね。なんなら出資するわ。
 
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ライブハウスを後にしてしみじみと「楽しかったー!」と思った。暴れもしてないし、正直身体を揺らすことさえしてない。オフヴォーカルだから、笑顔で歌ってる人も見てない、でも、それでも本当に楽しかった。
ちなみにお酒も一滴も飲んでないのに。本当にシラフの状態で、気持ちが高揚しました。
 
 
 
 
N氏、ライブお疲れ様!
あなたのしてることはほんまに素敵や〜!
 
 
再掲載。
皆聞いてみて。これ、生で聴くのが本当は一番いいんやけどね。

https://soundcloud.com/dug-out-jpn/

関西圏の人はライブへも是非足を運んでみてください。